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台風が去っていって、ぐっと涼しく(寒く?)なりましたねー。
予想していた通り昨日はやっぱり休校でした。
補講はどうなるのかとちょっとガクブルしつつ、うはうはと小説を書いていた水月です←
天青のほうを主に進めていたんですが、まだアップするほどには。
たぶん明日くらいには書きあがるはずなので、おまちくださいね~。

さてさて、実は水面下で前に言っていた和風の短編も少しずつ進めてます。
・・・・・・私の好きなものを詰め込みまくった小説です(笑)
洋風なのものにはあこがれますが、和風なものも大好きなのですよ~。
何より日本人の名前は考えるのが楽で助かります(そこか)

まあ冗談は置いといて。
まだ半分もかけてないので公開するのはだいぶあとになりそうなのですが、こっちにこっそり冒頭部分だけ投下しておきます。
孤独な山の守神の少女と、偶然彼女の神域に足を踏み入れてしまった男のお話。
雰囲気だけでも楽しんでもらえることを願いつつ。
読んでくださる方は「つづきをよむ」からどうぞ~。
ほんとにしょっぱなだけなので短いですが、感想などくださると私がとても喜びます、よ・・・!

ではっ(逃)



「眠れる女神に永遠(とわ)の約束を」

しとしと降る雨の中、見上げた空はどこまでも青かった。

周りを覆っている、息が詰まるような緑は雨に洗われてさらに色を増す。目の前に広がる湖は銀色で、落ちる雨粒が細かな波紋を作っては消えていく。
 そんな中に、彼女はいた。
 背中から地面へ流れ落ちる長い髪は烏の濡れ羽色のような漆黒、丸い二つの瞳は柔らかな大地の色。顔立ちにはまだ幼さが残るが、その幼ささえ払拭してしまうほど浮かべた表情は大人びている。鮮やかに色づく唇や潤んだ瞳からこぼれでる色気はもはや少女といえないだろう。髪の毛の隙間や襟、袖口からかすかにのぞく肌はまるで白雪のように白く滑らかだが、その白さをさらに際立たせているのはさながら彼女の体を羽衣のごとくふわりと包み込む、寒椿の色をした真紅の衣装だった。
――ああ、神様だ。
途切れることなく軽やかに鳴らされる鈴の音を聞きながら、直感的にそう思った。自分は神の住まう聖域に足を踏み入れてしまったのだ、と。
それほどに、湖の中ほどに浮かぶ小島の社前で舞う彼女は美しくて。
瑞々しい唇から朗々と紡がれる詞はどんな楽器が奏でる音色よりも澄み切った綺麗な音をしていて。

俺は体が濡れるのも忘れて、ただその景色に見入った。
否、動けなかった。心が洗われるようなその舞は、今まで見た何よりも美しく、純粋で、綺麗だったから。

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関西圏在住の大学生。
オリジナル小説を書くのが好き。
現在課題に追われながらも合間を見つけては小説を書いている。
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